チェックするのは、次の3つのポイントです。
(1)広く見せる
(2)ノイズを消す
(3)目を引く所を作る
要するに、お部屋を素敵に見せるには、
広くてすっきりした中にお洒落な部分で
目を引けば良い、ってことです。
チェックする場所によって、ポイントの中心も
変わりますが、それぞれ見ていきましょう。
(1)広く見せる
特に、移動起点からのチェックの際に重要です。
方法としては、遠近法を取り入れる、大きな鏡を置く
家具の背を低めにおさえる、などがあります。
遠近法は、背の高い家具を手前に置いて
徐々に背の低い家具を奥に向けて置いていく事で
先が遠くに見える目の錯覚を利用するものです。
大きな鏡を置くのは、お店でもよく行われていますから
皆さんも経験ありますよね。もっと向こうにお店が
続いているのかと思ったら、鏡だった(^_^;)っていうもの。
ただし、鏡を大きくて、よく磨いておく必要がありますね。
家具をこれから購入される場合には、背を低めにおさえる
事で、実際に広い空間を確保できます。
(2)ノイズを消す
特に座る場所や、作業場所からのチェックの際に重要です。
座っている時や、作業している時は、目的を持って活動
していますから、視線はできるだけその目的に集中したい
ものです。ですから、できるだけ、余計なモノが視界に
入らないように、配置しましょう。
例えば、ダイニングセットの向きは、キッチンに対して
水平に置くと、片方の席の人は、正面の人越しに
キッチンが見えてしまいます。
キッチンは、どうしても雑多なモノが置かれやすいですから
あまり気持ちの良い物ではありません。
ですから、ダイニングセットは
キッチンに対しては垂直に置くのが視線としては○です。
また、お部屋の中で、いつも雑多なモノが出やすい場所には
片づけがしやすいように、その近くに収納を置くことで
ノイズを消す事も考えられます。
作業をする際の道具をとりやすくしたり、座ってテレビを
見る時に集中できるようにしたりする為にも、ノイズを消す
というのを意識してレイアウトしましょう。
(3)目を引く所を作る
専門用語では、フォーカルポイントとも言います。
移動起点、特に入口でのチェックで重要です。
ドアを開いてお部屋に入った時に、そこが「素敵なお部屋♪」
という印象になるか、「なんかイマイチ」となるかは、
パッと見た時のとても短い時間での印象で決まるものです。
そこで、一カ所、お洒落な場所を作っておくことで、
目がそこに集中し、印象がグッとよくなります。
お洒落な場所の工夫が必要になりますが、
ここは、難しく考えないで、むしろ楽しむところです。
基本的には、入口から入って、比較的目を向けやすい
方向の壁を飾るのがコツです。
その場所にソファが置ければ、ソファの上を飾ります。
かっこいいインテリアの雑誌で
よくソファの上に絵や写真が飾られていますよね。
壁の飾り方は色々。
自分のお気に入りの絵や写真、ポスターを飾ったり、
コンソールテーブルやデザイン性のあるチェアを置いて
小物やグリーンを飾るのも良い方法です。
注意するのは、大きさのバランスとテイストの統一感です。
あと、欲張って何カ所も作らないで下さい。
一つ目がうまく行くと、どうしても、もっとやりたくなって
しまうのですが、フォーカルポイントは、その名のとおり
焦点を合わせるポイントなので、何カ所もあると
今度は雑然とした感じになる危険性が増えます。