PROFILE

一橋大学経済学部卒業
東京理科大学工学部第二部建築学科卒業
輸入家具・インテリアファブリックの商品開発、生産管理を経験後、大学にて建築を学ぶ。その後、リフォーム会社、住宅関連のコンサルティング会社を経て、現職。社内での研究開発、インテリアルールの策定の他、新人教育、社外での研修講師をつとめ、後身の育成にも尽力している。

COORDINATE STYLE ~実例の中から

「愛犬と気持ちよく暮らせるお部屋」(S様邸)

かわいい2匹のミニチュアダックスフントと心地よく暮らせるお部屋を作りたいとご来店されたS様。シンプルで清潔感があり、女性らしいエレガントさの中に、媚びないクールさを感じされる空間をご希望でした。一つ一つのご要望を繋ぎながら、まとまりある一つの空間が生まれました。

ちょっとしたお話やファッションからヒントを得て

もちろん、明確にお好みをお持ちのお客様もいらっしゃいますが、多くの場合は、「何色がお好きですか?」「どんなソファがいいですか?」とダイレクトに質問されると、意外と答えにくいこともありますよね。ですから、家具選びとは一見関係ないような、ちょっとしたお話や、ときには、お客様のファッションをきっかけに、お好みのインテリアのテイストとか、お客様のライフスタイルに本当に合った家具を探り当てていくようにしています。

好きな色はピンクだけど、あまり可愛らしくなりすぎるのも…と迷っていらっしゃったときに、S様のきれいなターコイズブルーのネイルが目に入って、「そういったお色も好きなんですか?」「そう!!」って。それで、テーマカラーがターコイズブルーに決まりました。

こだわって選んだ体験が、愛着につながれば

今の時代、大きな家具も簡単にネットで注文することもできます。でも、「こんな経緯があって、張地はこれにしたんだ」「この座面の高さは私の好みにぴったり合わせたんだ」というように、一つ一つに自分のこだわりを反映させて形にしていくと、思い入れが違うと思うんです。こだわって選んだ、という体験そのものが、お部屋のインテリアへの愛着につながるので、お客様が「細かいことなんですけど…」と、ちょっと言いにくそうにされているようなことも、実現できることばかりではありませんが、なるべくお聞きするようにしています。

愛犬のために、張地は合皮、細長いお部屋のため、奥行が小さいもの、と制約がある中で、ソファ本体は合皮なので、せめてクッションにはS様が本当にお好きなファブリックを使用したり、S様のお好みに合わせて座面が36cmになるよう脚カットしたり、とこだわりを反映させたソファ。

「おしゃれ」よりも、もっと大切なこと

スタイリクスにお越しのお客様は、「おしゃれにしたい」とおっしゃることが多いのですが、毎日を過ごすご自宅の場合は、とくに、そのお客様それぞれにとっての、過ごしやすさ、快適さが大切です。例えば、持ち物が多くて雑然とする、という場合は、どのくらいの大きさの何をどのくらいの量お持ちなのか。家具選びは、生活の場をつくることですから、「家具を買うだけなのに、そんなことも聞くの?」っていうことまで、お聞きしていることもあるかもしれません 笑

リビングには、愛犬の衣裳を収納するスペースを贅沢に確保。隣のテレビボードは、低めのテレビボードがお好きというS様のために、リビング収納とは全く別のブランドのものをご用意。奥行が揃っているので、違和感なくまとまりまっています。