PROFILE

日本大学法学部卒業
食品メーカー在職中にインテリアコーディネーター資格を取得。不動産会社にて、リノベーション物件内装のコーディネート担当を経て、現職。歴代最多のコーディネート経験を持ち、対象も、戸建、マンションの他、サロン、オフィス、クリニック等多岐にわたる。わかりやすい説明と的確なアドバイスで、リピーターも多い。

COORDINATE STYLE ~実例の中から

「落ち着いた大人のモダンリビング」(S様邸)

お忙しい日々を過ごされているS様。ご自宅は、ゆったりと寛げる空間にしたい、とリクエストをいただきました。軽やかでスタイリッシュな中にも、高級感を感じさせる、ホテルのような落ち着いた空間になりました。

空間の「余白」を大切に

ソファの後ろなど、空いているスペースがあると、なんとなくもったいなく感じられて、とくに収納する物は決まっていなくても、「収納家具でも置けますか?」といった、ご相談を受けることがあります。ただ、収納するものによっても、引出なのか、棚なのか、家具のタイプも変わりますから、仕舞いたいものが決まってから、お選びになることをお勧めします。お部屋の「余白」は、お部屋を広くすっきり見せて、今後のライフスタイルの変化に対応するための「余裕」として、あえてそのまま残すことも大切にしています。

扉を開くと明るいフローリングが広がる、眺望が素晴らしいお部屋。背の高い家具を置かず、視線がそのまま窓の外の景色に流れるよう意識し、ソファも背もたれの低いタイプを選んでいます。

全方向からの視線を意識して

時間や目的によって、同じお部屋内でも過ごす場所は様々です。
ソファに座った時、ダイニングで過ごす時、寝室から出てリビングに入る時など、どの方向から見ても、魅力的なお部屋づくりを心掛けています。例えば、ソファの背面が見える配置であれば、背面にファスナーが無いタイプを選ぶ、また、デスクの脚元に配線があるようなら、脚元が見えない板脚のデスクにする、といった小さな配慮の積み重ねで、お部屋の完成度は大きく変わってきます。

ダイニングとリビングの間の扉は開けていることが多いというS様。リビングとダイニングの間に空間を仕切るような家具は配置せず、ダイニングテーブルとソファを平行に配置。ダイニングからリビングまで一直線に視線が抜ける、ひとつながりの空間に仕上げています。

変化にフレキシブルに対応できること

季節や気分、年齢によって、お好みは様々に変化するものです。ところが、家具は大きな買い物で、頻繁にお買い換えをするものではありません。クッションや雑貨など、比較的頻繁に変えられる部分で、お好みやライフスタイルの変化にも柔軟に対応できるコーディネートを心がけています。夏は、さらっとした素材の寒色系のファブリックを合わせたり、冬は、ウールなど温かい素材を取り入れて暖色系にまとめたり。アレンジができれば飽きも来ないので、質のいい家具を長く楽しんでいただけると思います。

現在のお好みは、ホテルのようなラグジュアリーな空間。光沢のある生地や幾何学模様のクッションでまとめました。今後のお好みの変化に合わせて、クッションはモノトーンにまとめても、差し色に赤を入れてイタリアンモダンな雰囲気を楽しんでも。シンプルな家具が柔軟に対応してくれます。