インテリアコーディネートを個人で依頼するのは、少しハードルがあるなと感じている方も多いと思います。そんな方のために、インテリアコーディネートの業界で20年以上個人向けにサービスを提供して様々なコーディネーターや企業と接したり情報を収集したりしている立場から、個人での依頼の仕方や費用相場、注意点のほか、様々な情報を詳しく解説したいと思います。
 

個人で住まいのコーディネートを依頼するお部屋別メリット

まずは、そもそも、個人で住まいのコーディネートを依頼するメリットってどういうことがあるの?というところを、お部屋別にご紹介します。
 

リビングダイニング

リビングダイニングでは、皆さんレイアウトに悩むことが多いと思います。大物として、ソファやダイニングテーブル・チェアのセットが必ず入りますし、人によっては食器棚やシェルフなどの収納も必要な方もいるでしょう。
 

ゾーニングと動線設計

それらを適切に配置するために必要なのが、ゾーニングと動線設計です。ゾーニングとは、どのスペースでどういう活動をするかをエリア分けするもので、それによって必要な距離や収納等をプランしていきます。
 
また、動線設計は、単にどういう通路で動くかということだけでなく、同時に通る人が出そうかとか、背の高い体の大きい人が通るのか子供が通るのか、料理などモノを持って通る動線はどこかなど、より立体的なイメージが必要です。
 

細かい配慮が快適な暮らしにつながる

ちょっとしたことのように聞こえますが、適切に行わなかったためにダイニングチェアを引いたら後ろの壁に当たってしまうといった思わぬ落とし穴があったりして、毎日のことですから、日々の暮らしが居心地良く快適に過ごせるかどうか、意外と大きな差になって表れます。
 
自分ではなかなか気づかないところも、プロのインテリアコーディネーターなら、細かいところまで気を配って快適な暮らしをデザインしてくれるでしょう。
 

照明選び

照明選びもお部屋の印象を決める上で意外と大きなポイントになります。天井照明は機能性だけでなく、デザインがお部屋のテイストに与える影響が大きいですし、デザイン性の高いフロアライトやテーブルランプを置いて天井照明を消した空間は全く別に見えるほど本当に素敵です。
 

ベッドルーム

ベッドルームもお部屋の形によってはレイアウトが悩ましいものもありますが、東京など狭いところでは、「こうしか置けない」と決まってしまうこともよくあります。それよりも、どういうベッドを入れるかが悩みになってくるお客様が多いかと思います。
 

ベッドタイプの選択

カップルであれば、セミダブル、ダブル、シングルx2といったタイプ選びがありますよね。シングルの場合だと、収納付きにするか、箱脚にするか、4本脚にするかといった脚選びや、宮付き(ヘッドボードにモノが置けるタイプ)にするかナイトテーブルを置くか、といったスマホの置き場所問題などもあります。
 
それぞれ一長一短で、これまで使っていないものだと想像していない使いにくさや使い勝手の良さみたいなものもありますから、決める前に予め良く聞いておけると良いですね。家具はその先の利用期間が長いですから。
 

カーテン選び

他にもカーテン選びも重要な場所です。遮光にするのか、遮光にする場合何級を選ぶべきか。レースっているの?サイズってぴったりじゃなくてもいいのかな?カーテン生地や色の違いって何か暮らしに影響あるのかな?そういったことも、気軽に相談してアドバイスがもらえ、睡眠の質にも良い効果が発揮できます。
 

書斎・ワークスペース

書斎・ワークスペースは、以前は意識するお客様はあまりいらっしゃいませんでしたが、コロナ以降在宅勤務が増えて、オフィスの代わりに自宅で仕事をする機会が増えたことによって、意識されるようになりました。
 

デスクとチェア選び

ここでのポイントは、やはりデスクとデスクチェア選びが多くなりますが、書斎が大きい方は、書棚をどう設置するか、という課題もあります。理想は壁面収納ですが、意外と使いづらさもあったり、費用もかなりかかりますので注意が必要です。
 
デスクはデスク面の広さが重要な点ですが、幅を広くとるのか奥行を広く取るかでも変わってきますし、お部屋の中でのレイアウトも影響してきますね。特にワンルームやリビングダイニング内にデスクを置きたいという場合は慎重に検討が必要です。
 

おしゃれな空間に合わせたデスク選び

また、せっかくおしゃれな空間にしたのになんか味気ないデスクとチェアが入って台無し、なんてことにならないようにしたいですよね。
 
そういう意味では、デスクを「デスク」という商品種から探すだけではなくて、テーブル全体の中で捉えて探すという柔軟性も必要です。ダイニングテーブルをデスクとして使ってはいけないということはないのですから。
 

注意したいデスクチェア選び

デスクチェアも同様です。お部屋の床の色やテイストに合わせて柔軟な商品選びをしたいものです。オフィス専用のデスクチェアの中には、自宅の床だと凹みができてしまったり、逆にキャスター側が耐えられなかったりする場合もあるので、チェアの下にマットを敷くなど、使用上のアドバイスなども大切です。
 

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個人で受けられるインテリアのサービスや提案

個人でインテリアコーディネーターから受けられるサービス内容や提案は、主に家具インテリアの購入に関わることと、建物の内装や設備に関わることがあります。後者は建築とセットになっていることが多いので、設計事務所や工務店内の担当者が担いますが、それとは別に、セカンドオピニオンとして参考にするために別のコーディネーターに依頼することもできます。
 

依頼対象となる物件

依頼対象としては、住宅はもちろん、オフィスやサロンなど事業性のあるものも可能です。
 
家具インテリアの購入に関わるサービスの概要としては、

  • レイアウトの悩みの相談
  • 色選びの相談
  • 商品探し

などがありますが、それらを行う前提として、最初に間取りやライフスタイルのヒアリング・診断を行い、それに合うデザインの方向性となるコンセプトを設計するという重要なステップが行われることが本来の姿です。

個人で依頼する場合の費用・料金相場

インテリアコーディネーターの料金は、大きく「設計料金」「コーディネートフィー」「商品代金」に分かれます。
 

設計料金

設計料金は、サービスの内容が建物の内装や設備に関わる場合に発生します。相場としては、3万円+販売額の10%~20%程度です。
 

コーディネートフィー

コーディネートフィーは、家具インテリアの購入に関わる場合に発生し、1部屋2~3万円が相場です。レベルの高いオフィスだと基本料金が入ることもよくあります。
 

商品代金

商品代金は、当然ですがどういう商品を買うかによってしまいますが、例えば、2Pソファ、テレビボード、センターテーブル、ダイニングテーブル、ダイニングチェア4脚、シングルベッド2台、フロアライトを揃えた場合、安いクラスだと35~50万円、中級だと100万円前後、高級家具では150~250万円程度が目安です。

インテリアコーディネートの流れ

通常は、以下のような流れになるでしょう。
 

  • ①インテリアの相談の申込み
  • ②ヒアリング・打ち合わせ
  • ③設計・プランニング
  • ④初回提案・プレゼンテーション
  • ⑤修正プラン
  • ⑥本提案・見積もり
  • ⑦商品発注
  • ⑧納品

 
⑤、⑥は、場合によって3回4回となるケースもありますが、基本は2回となっているところが多いと思います。

個人でインテリアコーディネーターへ依頼する場合の注意点

一番不安なのは思った提案がもらえないとか、参考になるアドバイスがもらえないということですよね。それを避けるためには、次の3つに注意しましょう。
 

目的を明確に

コーディネーターにお願いしたいことは何かをはっきりさせておくことと、それを相談申込時にちゃんと伝えることが大切です。誠実なコーディネーターであれば、自分が対応できない範囲や不得意だと感じた場合には、その旨返信が来るはずです。その際、親切なところであれば、他のコーディネーターを紹介してくれることもあります。
 

必要な情報を準備

コーディネーターが提案する際には、お客様の様々な情報をよりどころにして提案します。正しい情報が理想のお部屋のプランづくりには欠かせません。どういう情報が必要なのかは、コーディネーターから依頼がありますから、それに従って、打ち合わせの前に準備しておきましょう。
 

希望を伝える

自分の理想や好きをしっかり伝えることも大切です。こんなこと言ったら笑われるかなという恥ずかしさが出たりもしますが、遠慮しないで伝えましょう。正しく伝えるスキルが無いのが普通ですから、「〇〇風な感じ」といったアバウトな言い方でも構いません。
 
良いコーディネーターなら、お客様が伝えようとしている言葉をきっかけに、上手にガイドしてくれるはずです。できれば好きなインテリアのインスタグラムの写真を持っていくと良いでしょう。

個人向けサービスを行っているコーディネーターを探す

基本的にはホームページを確認して探すことになりますが、一番わかりやすいのは、事例ページを確認することです。事例の中に個人向けのものが多く含まれていることが確認できれば良いでしょう。
 

事例を見る際の注意点

その際、写真だけとかパース画像だけとかで事例にしている場合は避けた方が良いでしょう。画像が本当にそのホームページのものなのかはわからないので、その事例に対して、しっかり説明が書かれているかどうかを見ましょう。
 

記事ページもチェックしよう

また、記事ページも重要です。その際、一般の個人向けにインテリアコーディネートに関する記事がどのくらい書かれているかがポイントです。よくある他のサイトを引用したインテリア記事(「ニトリで見つけた〇〇な雑貨5選」「IKEAの〇〇が使いやすい」など)も読んでいて楽しいのですが、それらは外部ライターに依頼した記事でそのオフィスのインテリアコーディネーターが書いていません。
 
コーディネートの仕方やノウハウが、スタイル別のコーディネート(北欧、モダン、ブルックリンなど)、間取り別のコーディネート(LD、寝室、書斎、子供部屋、ワンルームなど)といった具体的なお客様の背景別に解説がされているところは安心です。

プラットフォーマーのおすすめは信用できるか?

最近は、〇〇士やカメラマン、インテリアコーディネーターなどプロの職業を集めたプラットフォームも出てきました。一見たくさんの中から一覧して選べるから良さそうに感じますが、注意も必要です。
 

おすすめの根拠は??

よく考えてみていただけばわかると思いますが、そのプラットフォームはユーザーは無料で使えますから、登録料なのか広告なのかは色々でしょうがいずれにしてもそこに登録している人達から料金を徴収して成り立っています。
 
そこで、「おすすめ」というのはどういうことでしょう?プラットフォーマーは、個別の職業のスキルがあるわけではありませんから、何の評価もできません。そして、食べログ事件でもあったように、プラットフォーマーの表示するユーザーの評価はなんとでも操作できてしまいます。
 

評価の高いプロは紹介が多い

また、そもそも利用者に評価されて実績が多いプロの人達は、最近でてきたプラットフォームに登録する必要がありません。スタイリクスもそうですが、既存のお客様からのご紹介や隣接業界からのご紹介もたくさんあり、長い経歴からホームページの検索順位も高く、実例も豊富なので、自社のホームページでお客様に選んでいただけますし、その努力を行い続けています。
 
プラットフォームは便利な側面もありますが、そういった背景をよく理解して利用することが大切です。

こんな方におすすめのコーディネートサービス

無料コーディネートサービス

費用相場の欄にも書きましたが、家具インテリアのコーディネートを依頼すると、一般的には商品代金の他にコーディネートフィーがかかります。
 
これはプロに依頼する上では当然のことでもありますが、一方で、サービスの質がよくわからない状態で依頼することからこのフィーを払うことに不安があるというのも消費者心理としてはよくあるのではないでしょうか。
 

コスト効率を上げて無料を実現

そこで、スタイリクスでは商品の小売りも担うことで、コーディネートフィーを無料で行っています。ニトリやIKEAが製造と小売りを両方やることでコスト効率をあげているように、コーディネートと小売りを両方やることでコスト効率をあげています。
 

無料だからこそ高いクオリティが必要

無料だからといってクオリティが低いわけではありません。むしろ、最終的に提案が気に入ってもらえなければ、商品の販売に繋がらず利益が得られないため、顧客満足度をあげるための独自の研修が長い時間をかけて行われています。
 

紹介が重要なサービスに押し売りはない

また、商品の販売を強制するようなこともありません。こういったサービスは満足度の高いお客様からのご紹介がとても重要で、その比率が高いスタイリクスにとっては、強制するような行為はお客様の満足度を下げ、ご紹介を減らしてしまうことに繋がってしまうのです。

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オンラインコーディネートサービス

コロナ以降、オンライン相談をするところも少しずつ増えてきました。実はスタイリクスでは、オンラインでのコーディネート相談をコロナが始まる数年前から行っています。
 

遠方からのお客様も多い事から始まったオンライン相談

元々のきっかけは、遠方からのお客様も結構いらっしゃるのはわかっていたのですが、実際に新宿店のお客様を調べたときに、お客様の住所が全国36都道府県に及んでいて、かなり遠方から来ていただいている方もたくさんいらっしゃることがわかり、お客様のご負担を少しでも下げるために、なんとかオンラインでできないかを試行錯誤したのが始まりです。
 

zoomの拡がりで利用しやすく

スタイリクスの特徴の一つとして、リアルタイムでの3Dシミュレーションやその日のうちに商品が決められるという即時性がありましたので、それを維持できる方法を色々検討した結果、画面共有ツールを使ってスタートし、zoomが世の中に出た際にzoomに移行しました。当時はまだzoomが知られるようになる2年以上前でしたので、zoomとは何かからホームページで説明する必要がありましたが、現在は普及したおかげで、理解されやすくなりました。
 
今では、遠方のお客様だけでなく、妊娠中や小さいお子様がいらっしゃって外に出にくいとか、海外にいらっしゃるといった様々な背景で使っていただけるようになりました。
 

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