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家具のレイアウトの基本

インテリアコーディネート専門ショップSTYLICSが、インテリア情報をお届けしています。

家具選びは楽しいものですが、よくお客様からのお悩みとしていただくのが『レイアウト』。家具を買ったものの、どこに何を置くのがベストなのかわからなくなってしまうこともありますよね。
そこで今回は『家具のレイアウトの基本』についての8つのポイントをお伝えします。
 

1.ゾーニング

ゾーニングとは、お部屋の中で、どのエリアでどんな活動・動きをするのかを決めることです。

LDであれば、リビングゾーンとダイニングゾーンを決める。ベッドルームであれば、着替える場所、眠る場所、場合によっては書斎とも兼任になっていればデスクワークの場所、などを決めます。

これらによって家具の大まかな配置が決まりますね。

家具のレイアウトというと、お部屋の平面図を書いて家具の型紙を作って、いきなり置き始める人もいますが、それだと様々な要素が後から色々持ち上がってきてあっちを立てればこっちが立たず、なかなか決まっていきません。

 

全ての要素を完璧に満たすことはなかなか難しいものです。

ましてや注文住宅で家を建てる所から家具の配置を考えていないのだとすると、多くは制約条件の中で自分の優先順位に基づいたベストバランスを選ぶという作業になります。

そのためには、大きな構想から入っていくことが大切です。

お客様との歓談を楽しめる、ナチュラルテイストのお部屋
 

2.コンセプトを意識した視点計画

視点計画とは、動線上や着座位置から何が見えているか、どのように見えているかをデザインすることです。このプロセスは、その空間をどう感じるかに大きく影響します。
 
重要なポイントは、部屋に入った瞬間と長くいる場所(多くは着座の場所か作業場所)の視点です。それぞれの場所における視点の高さでどう見えるかを考える時のガイドラインとなるのが、そのお部屋のコンセプトです。例えば、“シンプルですっきりと広く感じるモダンなお部屋”や“個性があり人が集まって活気のあるアジアン風なお部屋”など、自分がそのお部屋に求めている基本構想がコンセプトとなります。
 
ゾーニングをする際には、そのコンセプトに沿って各エリアをどう配置すればより自分の目指すお部屋に近くなるかを確認します。例えば、“すっきり広く”感じたい場合は、「視線の抜け」が重要なため、視点の確保を重視して考えます。座ってみたときと立っている場合とでは視線が異なるため注意島しましょう。また、視線の距離を長くするための着座の向きもこの時点で想定がついてきます。
 
“人が集まって活気のある”お部屋にしたい場合は、集まる広さが必要ですが、広すぎると話す距離が遠く感じるため、想定されるお客様の数に合わせてエリアの広さを設定します。さらに、お部屋にはどうしても生活感がある部分が出てくるので、あまり見られたくない部分は見えにくいように着座の向きを設定します。
 
ご自身のコンセプトに合わせた注意したいポイントを挙げて、それを満たす視点計画を立ててみましょう。
 

3.具体的な活動をよく洗い出す

ダイニングでの食事やリビングでのテレビ鑑賞、ベッドルームでの着替えや睡眠は当然のことですが、日常生活はこれだけに限られません。例えば、リビングでヨガをしたり、着替えがベッドルーム以外で行われたり、子供たちがダイニングテーブルで勉強したり・・・と場所ごとに様々な活動が考えられます。
 
また活動だけでなく、テレビ番組を見るためにダイニングからリビングへ移動するなど、自然に行われる『動作』も視野に入れ、それを前提とした暮らしやすいお部屋作りを目指しましょう。間取図にエリアごとの活動を記入し、その活動のために必要なモノ、広さ、明るさ、注意点(例えば埃や音など)を記入しておくと便利です。

 

4.ゾーン間の距離と建物の設備

ゾーン間の距離は、スムーズな移動と総移動距離を短くするために重要です。活動の順序を考えて、不必要な移動がないか確認しましょう。例えば、洗濯物を畳んでからクローゼットにしまう間に、無駄な動きをしていないか考えてみてください。また、よく使う道具の置き場所が適切かどうかも重要です。
 
次に、建物の設備に目を向けて、コンセントやスイッチ、アンテナの位置などに注目してみましょう。電源コード等が長いと見た目が悪く、埃やダニが溜まりやすくなります。複数の電化製品を使うゾーンでは、タコ足配線の危険性を踏まえて、慎重に計画しましょう。特に、ペットや小さい子供がいる家庭では注意が必要です。
また、エアコンの風が直接当たる場所や日差し、外からの視線も考慮してレイアウトを考えましょう。
 
すべてを完璧に整えるのは難しいので、優先順位をつけることが大切です。「必須」、「やっておきたい」、「可能なら」と優先順位を決めて取り組んでいきましょう。
 

5.動作・動線

家具の配置を考える時、よく動線のことが話題になります。しかし、実はもっと大切なのは、動作空間を確保することです。なぜなら、私たちの生活では、家の中で移動時間よりも同じ場所で何かをしている時間の方がずっと長いからです。
 
動作空間に必要な広さは、何をするかによって変わります。実際に動きながら、自分にとって快適な広さを見つけるのがベストです。モノをとったりするには近い方が良い事もありますから、「ここは少し広めに、ここは狭くても大丈夫」といった具合に、場所に応じて適切な広さを選んでみましょう。
 
特に、収納スペースの前は注意が必要です。扉の仕様や引き出しの深さによって、立ち位置や動作スペースが変わってくるからです。
 
通路の幅に関しては、一般的には55cm~60cm確保するべきとされていますが、これは意外と狭いものです。人とすれ違うことが多い場所では、もう少し広いスペースを確保するのが良いでしょう。特に、立った状態での肘から肩までの高さの空間は、人が圧迫感を感じやすいので注意してください。例えば、背の高い収納やハイバックチェアの横に通路がある場合は、少し余裕を持たせるといいですね。

 

6.視線

お部屋を整える時、動作空間と動線をきちんと確保した上で、家具の配置を考える際の視線チェックは、お部屋をより魅力的に見せるために大切なことです。
 
視線のチェックは主に「留まっている場所」から行います。これには、入口や通路のコーナーなど移動の起点、ソファやチェア、ベッドなどの座る場所、そしてキッチンや家事をする作業場所などが含まれます。
 
以下の3点を意識してチェックしましょう。
 

  • お部屋を広く見せる
    移動の起点からの視線チェックでは特に重要です。遠近法を利用したり、大きな鏡を設置したり、家具の背を低く保つことで、お部屋を広く見せることができます。遠近法では、背の高い家具を手前に、低い家具を奥に配置して空間の錯覚を利用します。大きな鏡は空間を広く見せる効果がありますが、清潔に保つことが大切です。それにより、空間に広がりを感じられたり、部屋をおしゃれな印象にすることができます。
     
  • ノイズを消す
    座る場所や作業場所からの視線チェックでは特に重要です。目的に集中できるように、余計なものが視界に入らないよう配慮しましょう。例えば、ダイニングセットはキッチンに対して垂直に配置すると、視界にキッチンが入りにくくなります。また、雑多なものが出やすい場所には、片づけやすいように近くに収納を設けるといいでしょう。
     
  • 目を引く場所を作る
    移動の起点、特に入口での視線チェックで重要です。入口からお部屋に入った瞬間の印象が、お部屋全体の印象を左右します。そのため、お部屋のどこか一カ所にお洒落なポイントを作り、そこに目を引くようにすると印象が良くなります。(専門用語では「フォーカルポイント」といいます)壁の装飾やソファの上の飾り棚など、個性的なデザインを取り入れてみましょう。ただし、大きさのバランスとテイストの統一を心がけ、一カ所に集中させることが大切です。フォーカルポイントは、その名のとおり焦点を合わせるポイントなので、何カ所もあると雑然とした感じになってしまうので注意しましょう。
     

 
以上のポイントを心がけると、お部屋がもっと素敵になるでしょう。
高級感溢れる、すっきりとしたモダンな空間
 

7.エアポケット

お部屋を整える際に、さらに一工夫加えることで、広々とした空間を演出できます。そのカギは、エアポケット、つまり空間の無駄を減らすことにあります。家具を配置するとき、ついつい全体に余裕を持たせがちですが、そうすると使い道のない“エアポケット”が生まれやすくなります。
 
部屋の隅や家具を配置した横のスペース、家具と家具の間のコーナー部分などに不自然な空間がないかを確認しましょう。そして、エアポケットを減らしてできたスペースを有効に使ったり、入口近くのエリアに集めたりすることで、お部屋全体を広く見せることができます。
 
また、この工夫は家具の配置を見直す機会にもなります。家具を薄く広く配置するのではなく、適度に集中させることで、お部屋にまとまり感を出すことができます。
 

8.インテリアスタイリング

インテリアスタイリングには、雑貨の飾りつけだけではなく、家具の配置におけるスタイリングも含まれます。これは、家具を配置する際に、細かい部分にも目を向けることを意味します。
 
たとえばヘアカットの最終仕上げのように、家具の細かいラインをきっちり揃えることで、お部屋全体の見た目を整えるのです。ここでは、家具が横一列に並ぶ際の並び方に注目しましょう。家具の面合わせ(前面を揃える)か中心線合わせのどちらかにするのが一般的ですが、特に壁に近い収納家具は、奥行きの違いが目立たないように面合わせで配置すると美しく見えます。これは本を並べて飾るときにも使えるテクニックです。
 
家具の配置が美しくできていても、色のトーンがバラバラだとすっきり感が出ません。例えば、他の部屋で使っている家具を色合わせで入れ替えるのも一つの方法です。もし新しく家具を買う場合は、色の選定に注意しましょう。家具は色々なメーカーのものを組み合わせることが多いので、完全に色を合わせるのは難しいですが、トーンを合わせることはとても重要です。
 
 
いかがでしたでしょうか?このように、家具の配置に気を配ることで、お部屋全体の印象をぐっと引き締めることができます。ぜひ家族みんなで一緒に楽しみながら、お部屋を整えてみてくださいね。
家具の配置でわからないことがでてきたら、インテリアコーディネート依頼/無料相談もぜひご活用ください。
 

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失敗しない家具選びをお手伝いします。

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