家具などインテリアを揃えるというのは、 意外とやっかいな事情があります。
揃えないといけないタイミングが、新生活を始める 引っ越しの時で、このタイミングというのは、 結婚や住宅購入・新築、就職・転勤など 様々な転機の時にあたり、とても忙しい時期。
そもそも引っ越しが重なるだけでもバタバタするのに、
そこに新居を整えるという作業が加わると、 頭のキャパシティをオーバーしがち。
そうなるとだんだん面倒くさくなって、
「とりあえず食事ができる状態にだけして、 あとは落ち着いたらゆっくり考えよう」
なんてことになり、手っ取り早く目がいきやすいのが 価格の比較になって、
「一旦安い物を揃えておく」 という行動になりがち。
しかし、ちょっと待ってください。
お気に入りの趣味の道具や車など比較的高額なものを 購入することがあると思いますが、それらは通勤用に使う という事でなければ、毎日家にいる時間ずっと接している というものは殆ど無いでしょう。
それに比して家具やカーテンなどのインテリアは、
本当に毎日直接接するアイテムで、その意味では 生活の質を決める大事な決断なのです。
仕事以外の部分で、家の暮しという事を考えると、 ちょっと大きく捉えてみると、人生をどうやって 過ごしたかの環境を決めている事になるのです。
「だからゆっくり考えられるよう一旦安い物を買うんだよ」 という声も聞こえてきそうですが、その「一旦」が曲者です。
もしそれが「一旦」ではなく、長い期間、例えば5年、 10年になってしまったら、「一旦」ではありませんし、
逆に本当に短い1~2年くらいで買い換えるならば「安い」と思っていた買い物は、1年あたりでみると、「高い」買い物になってしまいます。
しかも質的にはかなり妥協しているのに、です。
高い買い物といえば、一般的には、 よく「家具は高い買い物」と言いますが、 この「高い」というのはどういう意味なのでしょう?
・・・続く