私達も以前、多展示店舗を検討したことがあります。その際、取扱いアイテムを並べる計算した所、東京ドーム20個分でも不足しました。所詮全てを置くことは無理でした。

それに、本当にお客様は東京ドーム20個分を家具を探して歩き回りたい?という疑問もありました。

カタログとコーディネーターの知識を使えば、数百点数千点のチェックも数分でできます。そこに張り地サンプル、木サンプル、3Dシミュレーション、コーディネーターの助言など、様々な補完をすることで、十分選定はできると考えました。

実際、他の多展示の家具店でも、購入するのは展示品でなく、カタログや張り地サンプルを見て決定する事になるケースはかなりありますし、私達のスタイルでも、ネットショップで買うことに比べれば、ずっと慎重な検討ができます。

そして、何よりも私達が本当にお客様の立場に立って商品をお薦めしやすくなります。

通常の家具店では、展示商品は在庫商品である事が多い為、経営的には、残っている在庫商品から販売したくなります。これが、多様な要望を持つお客様の理想のお部屋づくりと反してしまい、家具店の不満の第一位として「店員の助言が適切でない」に繋がっていきます。

他にも、見たり、座ったり、寝たりするのを実際の部屋とは違う環境で行うことの弊害など色々な点を総合的に勘案して、私達は敢えて自分達のお店では展示をしない選択をしました。

その分、コーディネーターは商品の作りや仕上がり具合など各メーカーの特徴をしっかりお客様にお伝えできるように、自分達でショールームに足を運んで確かめる事を心がけています。